2015年7月31日金曜日

キワダ干し

白山麓、下田原の清四山のキワダ干しの写真が届きました。
キハダの事を白峰ではキワダと言います。
梅雨時に採取して乾燥したものを生薬では、黄柏(おうはく)と言うそうです。
黄柏には防虫効果があり、昔は写経用の紙を染めるのに用いられていたとか。
以前、この樹皮で絹のスカーフを染めた事がありました。樹皮の色と同じ鮮やかな黄色に染まりました。
生薬としてのキハダのエキスが入り込んだようで、纏うと身体に良さそうなどと思ったものでした。
キハダ(黄檗)  ミカン科
キハダの実は食べられると言う先生がいて、試してみましたが・・・
食べられるとしても食べれたものではありませんでした。!
           
壁に吊り下げた黄色が鮮やかです。
何年か前にも、この景色を見たことがあります。
その頃に比べたら、黄色い樹皮の数も少ないようです。しかし・・・
季節になるとキハダの樹皮を剥ぎ吊り下げて乾燥させる・・・。変わらずに干されたキハダを見て、
繰り返される山の仕事に感服しました。
時期を心得た、山や木々を知る人達の暮らしがありました。

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