2015年9月29日火曜日

アサギマダラ


昨日、届いた白山麓のアサギマダラたち
満開のサワヒヨドリの蜜を吸っているのでしょうか。濃い赤茶色に浅黄色の美しい羽は、少し傷ついていたりしますが、ふわりふわりと飛ぶ姿が目に浮かびます。



海を渡り、長い距離を旅する蝶として、マーキングされて生態調査をされているアサギマダラたち。
この蝶たちも、どこかで捕獲されて記されるのでしょうか。

現れては消え現れて
今年も何度も、歩く道の先にその姿をみとめ、一年ぶりの再会に心ときめかせたのでした。
来年もその姿に出逢えますように・・・。


山を歩く 秋の鳴谷山 Ⅲ

秋の鳴谷山、色鮮やかな実がたくさん見られました。
アクシバ  ツツジ科
アクシバの実は、可愛くて小さな花器に活けても一際生える色味です。
ゴゼンタチバナ  ミズキ科
お辞儀するほどに実をつけたゴゼンタチバナ姉妹。
ミヤマシグレ  スイカズラ科
黒熟した実が落ち始めると、葉っぱも臙脂に近い赤に色づきます。 
サワフタギ  ハイノキ科
タンナサワフタギの地味な濃紺色に比して、鮮やかな瑠璃色は、
この季節、楽しませてくれる色です。
タケシマラン  ユリ科
ぽったりと水滴を含んでツヤツヤの実は、草丈や花に似合わぬ大きさです。
ツバメオモト  ユリ科
サワフタギと並んで、鮮やかな瑠璃色の実。この後、黒い実となるのを
今回の山歩きで初めて目にしました。
ちょっとピンぼけですが、黒に近い濃紺の実

ツクバネソウ  シュロソウ科(以前は、ユリ科に含まれていたそうです。)
このツクバネソウは、葉っぱが5枚。 重なりあって窮屈そう・・・? 
           実が取れると河童の頭のようで可愛い!!

ヤマボウシ  ミズキ科
白山麓で、初めて作った果実酒。柔らかいので、早めに取り出さねばなりません。
のんびりしてたら、モロモロのお酒になりました。 
フウリンウメモドキ(ミヤマウメモドキ?)  モチノキ科
名前もちょっと微妙なフウリンウメモドキは、初めて出逢った赤い実です。
秋の山道は、質感も明度も微妙に異なる青や赤い絵の具で彩られていました。
錦繍に装う山ももうすぐそこに来ています。

撮影 T.Hamatani

2015年9月28日月曜日

満月の夜

昨夜は、仲秋の名月。
そして今夜は、月が最も地球に近づく満月の夜。
白山麓のきれいな大きい月の画像です。
スーパームーン・・・
やっぱり望月がふさわしい今夜の月です。
漆黒の空に丸く大きな月
月明かりの薄原が思い出されるそんな夜です。

山を歩く 秋の鳴谷山 Ⅱ

秋の鳴谷山の可憐な花々を送っていただきました。
アカモノ  ツツジ科
アケボノソウ  リンドウ科
アケボノシュスラン  ラン科  
ツルニンジン  キキョウ科
ヤマシロギク?  キク科
ノギラン  ユリ科
サラシナショウマ  キンポウゲ科
クロバナヒキオコシ(後ろの葉)  シソ科  
クルマバハグマ  キク科
ぽつんと1つ、返り花のようなアカモノの花をはじめ、
たくさんの花々が彩る鳴谷山の道でした。

撮影 T.Hamatani


山を歩く 秋の鳴谷山

9月は、秋の鳴谷山。去年は、春のシャクナゲの鳴谷山を楽しみましたが、去年同様のお天気となりました。
雨の後の登山道は、木々から落ちる水滴が足元を濡らします。
雨で滑りそうな鎧壁の岩盤は、案外滑りにくくほっとして歩きます。
登山道沿いは、花盛りのリンドウがたくさん迎えてくれました。 
サワフタギの瑠璃色の実が鮮やかです。
去年の春、花の咲いていた檜の木に生えたシャクナゲ
頂上・・・白山は、ガスの中
皆で祈って、しばらくすると雲の切れ間から・・・
御前ヶ峰と大汝が姿を見せてくれました。四ツ塚だけは雲の中。
頂上からの白山眺望は、半ば諦めていたのですが、祈りが通じたようで、青空と共に、白山が姿を見せてくれました。少し紅葉した山肌も望む事が出来、満足して下山開始です。
ブナの枯木に、ツキヨタケが・・・これがムク(ムキタケ)ならばと横目で見ながら通り過ぎます。
アケボノシュスラン
イワショウブとカリヤス
昨日までの雨でぬかるんだ道は、木の根も滑りやすく用心して歩きます。
帰り道は、少しずつ明るくなり、鎧壁からも少し色づき始めた木々を見る事が出来ました。
百合谷沿いの水音が聞こえる頃には、登山口ももうすぐです。

霧の中の天然杉と、色鮮やかな果実、足元の可憐な花々・・・。
そして青空の白山を楽しんだ秋の一日でした。

2015年9月22日火曜日

県立七尾美術館へ

芸術の秋の一日、長谷川等伯の水墨画鑑賞に、七尾美術館へ出かけました。
等伯と云えば、「松林図屏風」しか思い浮かびませんが、今回、発見されて修復され初公開の『松竹図屏風』と『猿猴図屏風』の他、重要文化財4点、「複製松林図屏風」を含む12点が展示されていました。
修復報告後の・スペシャル座談会にて
重要文化財 「枯木猿猴図」 京都市
蘢泉庵
修復報告後のスペシャル座談会にて
三作品
(「枯木猿猴図」・「猿猴図屏風」・「竹林猿猴図屏風」)の猿が、説明され
今回修復された「猿猴図屏風」が等伯の真筆であると語られました。 
展示会場は照明が落とされて、作品の詳細は素人にはわかりにくいものでしたが、
座談会でも紹介されていた「猿」たちは、毛のモコモコ感や表情に親子の愛情が感じられ、ほのぼのとした思いにさせられました。
複製の「松林図屏風」に、能登の海岸沿いの松林が見えたようで、七尾出身の画家を感じた展示会でした。

2015年9月20日日曜日

袖キリコ

小木の袖きりこ祭りにでかけました。初めて見る袖きりこは、形も武者絵も洗練されたものが多く、イカ釣り漁や鮭鱒漁で賑わった県内屈指の漁業の町の歴史を感じさせてくれました。
湾の向こう側に勢揃いした袖キリコは、9基
勢揃いしてから、なかなか動かずにいたキリコ。
日和山から下りてきた御輿の行き先を邪魔するようにキリコが動き出しました。
手前まで来て休憩。御船神社までは、まだまだ先が長い・・・
それにしても、あの坂、階段をどのようにして登るのか
小さなキリコが何台か並べられていました。男の子が生まれると、
小さなキリコを作られる家庭もあるそうで、20年以上も前の甥の小さなキリコも残されています。
浮世絵風の絵柄は、素人?と思うほどの傑作。
今風の子供が喜ぶ絵柄。可愛い! 
バックの青が目にも鮮やかな相撲の絵
祭り見学は、初めてです。由来などもわからず調べていたら、やはり前日の御船神社までの坂道を登り、下るのが圧巻とありました。今は、少し寂れてきましたが、石川県有数の漁師町であった小木の人々の心意気を感じる祭りです。隣にいた南志見出身のおばあさんは、しきりに単調な太鼓と笛の音を故郷の太鼓と比べて子供のようだと話していましたが、その単調で力強い響きは、紛れもなく海で働く人々のリズムなのだろうと思ったのでした。

夜、灯りのともったキリコが町内を練り歩き、御船神社への坂を登る勇壮な祭りも見学したいものです。

御船神社
祭神:猿田比古神。
由緒:弘長元年(1261年)の創立遷座と伝えられる。航海の神として漁業者の崇敬が深い。とも旗祭り(石川県指定無形民俗文化財)が有名。




2015年9月19日土曜日

白山麓の花便り 長月其の弐

いろいろと賑やかに、シルバーウィークが始まりました。
行き場のない思いを払拭してくれるように、白山麓から花の便りが届きました。
サワヒヨドリ  キク科
一際、色が濃いのは、蕾のせいもあるのかもしれません。
タムラソウ  キク科
開花期の長い、大好きなタムラソウ
       
イワショウブ  ユリ科
下界では、9月になっても可愛い姿を見せてくれるのですね。
サルナシ  マタタビ科
撓わに実ったサルナシ・・・何年か前の荒島岳を思い出します。
豊かな自然に囲まれた白山麓。
源八山荘主は、次回の企画展の撮影にちょっと山の奥に分け入ったそうです。
ほとんど人の入らない「学問の倉」・・・熊よけの鈴を鳴らしながら記憶を頼りに歩くも、1時間以上もかかったそうで、ほとんど尾根近くだったそうな。幹周り5m以上の栃の木が10本ほどある栃原もあったそうですが、記憶とは曖昧なものです。
何故、こんな地名となったのでしょう。
10月11日からの秋期企画展で、謎が判明するのかもしれません。

それにしても、撓わに実ったサルナシの実。連休中には、すっかりなくなるでしょう・・・との事でした。
 
サルナシ・・・ビタミンCなどが豊富に含まれていて、タンパク質分解酵素を大量に含み、疲労回復、強壮、整腸、補血などの効能があるといわれています。

石川県立白山ろく民俗資料館は、こちらから

2015年9月13日日曜日

灯りフェスティバル

友人からの誘いで、宇出津の灯りフェスティバルに出かけました。
指定の駐車場へ向かう道沿いには、グラスに入れられたろうそくの灯りが帯状に並べられています。
「雪だるままつり」や「でくまつり」のろうそくの灯りが思い出されます。
本格的な作品も・・・「枯山水」
灯りの波に浮かぶ小島は、紙で作られていました。
小学校の校庭の作品
ちょっとドラえもんに似ています。
民家の玄関先に、手作り?の灯りが美しい影を作り出していました。
古い町並みを彩るろうそくの光の道  
初めて出かけた夜の町。
「こんなイベントをしても、人が集まらない」と友人の独り言のような言葉。
雪だるまを作るのに疲れていた自らを思い、ろうそくのアート作りや道沿いの灯りをともし続ける事が負担とならないようにと感じたのでした。

そんな時間帯だったのか、人通りの少ない町の灯りが淋しげに見えた夜でした。

2015年9月5日土曜日

久しぶりの畑

秋植えのジャガイモと大根の種まきの準備に、久しぶりに畑にあがりました。
リンゴの木などの周りの草を草刈り機で切り倒し(久しぶりで随分と背丈も高くなっていました。)、ジャガイモの植え付け、甥の播種した大根と蕪に水をやり、今年初めて実をつけたリンゴを取りました。
ちょっと早いかと躊躇しながら、愛おしそうに収穫します。
初めてのリンゴは、津軽です。
楽しみにしていた3つ付けた実は、1つ袋ごと落ちて食べた跡がありました。
 
職場の人から「食べられるホオズキ」の苗を貰って、畑の隅に植えました。こちらも高い草の中で埋もれていましたが、草を刈り取ると熟する前の青い袋がぶら下がっていました。
食用ホオズキ 別名フルーツホオズキ  (英)Cape Gooseberry
熟すると袋は薄いオレンジ色になり、中の実もオレンジ色になります。熟した実もいただきましたが、食すると優しい甘みと酸味がありました。
食用ホオズキの花  ナス科ホオズキ属
なかなか手を掛けられないズボラ農業。なのにネギもゴーヤも我が道を行く・・・如く
大きくなってくれていました。
坊ちゃんカボチャとゴーヤ、紫とうがらしとオクラを天ぷらにして楽しみました。
初物の津軽は、小さいながら酸味と甘みが絶妙。
早朝からの畑作業の疲れも吹き飛んだ食卓でした。