2020年5月18日月曜日

五月の花

珠洲道路の旧柳田村を走っていると、家の周りが真っ赤になっているところがあります。
中斎の芦田家です。
家の前庭には、樹齢300年以上の大きなノトキリシマがあります。
芦田家の能登キリシマツツジ
冬には、樹齢300年以上の大きなキリシマを雪害から守る為に、
木製の覆いをします。可動式の覆いは、重機を使って動かすそうです。
去年の自然探訪では、花には早過ぎて、この深紅の庭を見ることが叶いませんでした。
 
今年は、新型コロナウィルス感染症拡大を防止する為、オープンガーデンは中止。
家の前から見学させていただきました。
能登キリシマツツジには、様々な種類があるそうですが、やはり深紅の一重のツツジが
代表格でしょうか。珠洲道路沿いの柳田地区内の家々には、様々なツツジが満開です。
キリシマツツジは、能登町の町の花となっています。
車を走らせると、そこここに藤の花が満開です。
杉の木か何か分からないくらいに藤が繁茂しています。杉の木のてっぺんまで藤のツルが巻き込んで、木が痛々しい・・・。
藤の花  マメ科
近づくとマスクをしていても、良い香りが漂っていました。
源八山のレンゲツツジの画像が届きました。
源八山のレンゲツツジ
レンゲツツジは、華やかですが、確か毒があったような・・・
調べてみたら、レンゲツツジには蜜はもちろん花や葉、茎、根に至るまでグラヤノトキシン・ ロドジャポニンと呼ばれるを含みます。 これらは神経に作用する痙攣です。
とありました。綺麗な花には、毒がある?

毒を持つ花も木々を巻き込んでしまう花木も、それはそれとして?
五月の美しい花々に心和むひとときでもありました。

2020年5月11日月曜日

白山麓から花便り

源八山から花便りが届きました。
エメラルドグリーンの静かなダム湖遠望です。
右奥が大嵐山、その左が砂御前
ヒメシャガ  アヤメ科
クローズアップされてて、アヤメかと見紛うばかり・・・
オオイワカガミ  イワウメ科
昔から見慣れた色合いのオオイワカガミ。
能登の鉢伏山のブナ林で見たものは、ちょっと色の薄いものでした。
花盛りの白山麓の空気まで伝わってくるようです。

撮影 I.Yamaguchi

2020年5月10日日曜日

鉢伏山ウォーキング Ⅱ

鉢伏山の自然
ミツバアケビの花  
これを湯がいて食べると、色も変わらず綺麗で美味しいそうです。
チゴユリ  ユリ科
ブナ①
ブナとオオイワカガミ イワウメ科
ブナ②
ユキグニミツバツツジ  ツツジ科
オオイワカガミ  イワウメ科
ブナ③
ブナ④
ハリギリ (センノキ) ウコギ科
ブナ⑤
手を繋いでるようなブナ
菊咲きの桜 植林されたもの
頂上近くに空いていた、とても大きな穴
義経の埋蔵金があると云う伝説を信じた地元の人が掘った穴だそうです。
義経や弘法大師、泰澄等々、スーパーマン。日本中を飛び回らねばなりませんね。
ツルシキミ  ミカン科
ツボスミレ  スミレ科
蒸し焼きにしたネマガリタケ
一節目は、固めなので切り取って食しました。ご馳走さま!
ブナや樹下の花々に癒やされた鉢伏山。
柳田村・能都町・内浦町の3町村が平成17年に合併した能登町は、山から海まで魅力溢れる場所だと灯台もと暗し 再確認した1日です。
        

鉢伏山ウォーキング Ⅰ

岩井戸公民館の行事に同行させてもらいました。

鉢伏山は、能登町で一番高い山。543.6m  山頂手前にブナ林があります。
低山帯のブナの原生林は珍しいと言うことで、昭和58年1月には朝日新聞社と(財)森林文化協会の「21世紀に残したい日本の自然百選」に選定されたそうです。
その直後、その白滝自然林と呼ばれるブナの原生林(約10ha)が売却・伐採されそうになった時に、旧柳田村が買い戻してブナ林の保存につとめた事が話題となったそうです。
地域にもそんな「おやっさま」がいた時代がありました。
能登町立岩井戸公民館
旧黒川小学校です。
公民館から20分ほど移動した林道から歩き始めます。
 若葉萌える、山の緑が目に染み入ります。
ネマガリダケの竹の子
館長さん曰く、採らないと笹に占領されてしまうので、採ってもよい
ほんの少しいただきます。ご馳走、ありがとうございます。
林道途中から、ブナ林に入りました。
積雪量が多いのに、すっくと素直に高く伸びたブナ達
灰色の樹肌と新緑が・・・ブナだぁ
林から林道へ下りてくると、看板がありました。
岳山(高州山の事をそう言うそうです。)への道の分かれ道のお地蔵さん
何故、頭が欠けているかというと・・・
バクチをするときにその欠片を持参すると勝てるとか
何とも罰当たりな。でも勝負事の守り地蔵なのかもしれません。
今は、歩く人もなく笹などに覆われた輪島方面への道。
輪島市の石休場町へ出るそうです。
向こうに見える平な山が鉢伏山
林道沿いには、エドヒガンや菊咲きの桜などが植えられ残っています。
鉢伏山への登山口
主事さんから、さんざんに大丈夫かと念押しされた道。
道が乾いていて、ズックもすべりやすくちょっと難儀しました。
日頃の運動不足を再確認。「だれか息が上がってる」
と前を行く主事さんは、チェック怠りありません。息が上がっていたのは、私であります。
20分ほどで到着した頂上には、三角点がありました。
調べたら一等三角点
頂上から下りて、珠洲側の見晴らしの良い場所で昼食です。
救護班の主事さんの車にカセットガスや水などを準備して下さり、暖かいカップ麺をご馳走になりました。持参したカップ麺は、持ち帰るようにとの命令?
雨がポツンと落ちてきたので、再び、歩き始めます。
能登の内浦側。能登空港や能登島がみえます。
道を進むと、自衛隊のレーダーアンテナなどのある外浦側の高州山が見えます。
遠く水平線上には、七ツ島が2つみえました。
雨が強くなって来たので、救護班の車で移動し、公民館へ戻りコーヒーをご馳走になりました。
帰路は、別の道を通り、岩井戸神社に参詣です。
岩井戸神社入り口の案内
全国猿鬼サミットの時に、整備された案内碑
旧白山神社の岩井戸神社
祭神は、大己貴命、石衝別命(いわつくわけのみこと)、菊理媛神
豊かな旧柳田村の自然と歴史に触れた1日。
岩井戸公民館主催行事に、参加しようとの催しも、主催事業中止及び延期要請で中止。
有志で、今後の下見も兼ねて歩きましたが、再び、季節を変えて訪れたいと思います。
次回は、古代奥能登修験道の霊地でもあったと云う鉢伏山もも触れたいと思います。

2020年5月4日月曜日

花盛りの源八山 その2

花盛りの源八山。
桜が散って、低木と林床の花々の便りが届きました。
白花のミツバツツジ  ツツジ科
森和男さん(植物自由業/白山高山植物研究会理事)
から頂いたものだそうです。
白いミツバツツジを見ると、西山へ上がる車道の左側にあった木を思い出します。
初めて野生のシロバナのミツバツツジを見て感激しました。
が、翌年、平成19年から始まった森林環境税でのお仕事?で、伐採されてしまいました。
貴重な樹木だと知らない業者が、伐採してしまいました。
源八山荘主が残念でくどいたら、真野響子さんが植物園のコラムに記載されました。
もしかしたら、翌年、芽を出してくれるかも・・・その希望も淡雪のように消えてしまいました。今でも、そこのカーブを曲がる時、もしやと見てしまいます。 
クリンソウ  サクラソウ科
美味しそうな葉っぱ・・・三段目まで花の咲いたクリンソウです。
  
    九輪草 四五輪草で 仕舞けり   小林一茶 

園芸種のようですが、日本原産の山野草だとあります。
小林一茶の時代から、普通にあった植物のようです。
フデリンドウ  リンドウ科
医王山やいろんな春の山で迎えてくれました。
ハルリンドウとの違いを図解で説明してくれたのは、白井さんでした。
白山麓の植物には、いろんな思い出があります。
久し振りに訪れると様々な記憶がよみがえってきます。
じおの山歩きでも、たくさんの植物に出会いました。早く、歩きたいな・・・。
もう少し、辛抱して、再会の山を楽しみたいと思います。