2014年10月25日土曜日

大長山で出逢った植物たち Part3

その3 枯れた後も美しく・・・
イワショウブ ユリ科
カサカサと音を奏でるようなドライフラワーも魅力的
クロヅル ニシキギ科
ノギラン ユリ科
ネバリノギランとノギランの違いは?こんな状態で粘りも何もありません。
ネバリノギランは、花穂が1本と言う濱谷さんの言葉になるほど!
ノギランは、花序の基部に小さな葉をつける。ネバリノギランは、花茎に小さな葉をつける。
オヤマリンドウ リンドウ科
開ききらない花びらの中で、結実し種が飛んでしまってました。
ササユリ ユリ科
鞘の中に扁平な種がぎっしり詰まっていました。
鮮やかな色を失って乾いた花たちも、それぞれに美しい。
花の頃にはわからない事を語ってくれていました。似て非なるモノ、どこが違うの?
白井さんが欠席の山で、皆で賑やかに話し合った時間でした。

撮影 T.Hamatani



大長山で出逢った植物たち Part2

その2 花も実もある・・・
                    ヒメモチ モチノキ科
ヒメモチの花 花期は、5~6月とありますが・・・ 
ヒメモチの青い実  
花柄はほとんどなく、果時に小花柄が1.2~2㎝となる
ヒメモチの赤い実
                    ツルシキミ ミカン科  
ツルシキミの蕾 蕾は越冬して、翌4~5月に開花
ツルシキミの実   
花も実も見られた秋の山。真っ赤な実は、鳥も食べないのか林の中で一際目立っていました。
ツルシキミの蕾が、越冬するとは・・・。タムシバのような毛皮をつけていなくて大丈夫なのでしょうか。どちらも雌雄異株の植物です。


撮影 T.Hamatani




大長山で出逢った植物たち Part1

紅葉の大長山で見つけた植物たちは、刻々と変わる天気の下で、様々な表情を見せてくれました。 
その1 赤い実
アカミノイヌツゲ  モチノキ科
アクシバ  ツツジ科
ゴゼンタチバナ  ミズキ科
青空から射す光に輝いて、雨の滴をぽっちりつけて、そして、晩夏の残りの実をつけて。
大長山の赤い実たちが迎えてくれました。

撮影 T.Hamatani





2014年10月24日金曜日

大長山登山でのアイディア装備

じおくらぶの方々との登山は、毎回とても楽しい時間です。
今回は、歩き出す前からユニークなアイディアを見せてもらいました。
即席脚絆、タイツを切ってズボンを覆います。
タイツを切って、足首を覆います。即席のスパッツです。スパッツよりぴったりと覆えますし、防寒、泥よけに効果的。安価ですから、汚れたら別のモノを作れば良いとの事でした。
こちらは、フリースの背中を丸く切って・・・。ベストは、釣り用のモノ。
マジックテープで留めたり、開けたりできるようになってます。
背中に汗をかかないように、切ったモノをベストの外に出して、ザックを背負います。寒くなったら、マジックテープで塞いで元に戻す。

さすがにフリースを切る勇気はありませんが、タイツを切って、即席のスパッツを作るのは出来そうです。
アイディアとともに、美味しい手作りの晩白柚(ばんぺいゆ)の砂糖煮もいただきました。
作り方も教えてもらったので、手に入ったら挑戦!と、思っていたら、晩白柚は、鬼柚子・獅子柚子と言われるものと違うザボンの一種で、なかなか高価、手に入れる事は難しそうです。

以前もガーゼで作った背中の汗取りを他の方が紹介してくれましたし、そんな風に今回も楽しく参考になる山行きでした。

紅葉の大長山

天気予報で、合羽着用を覚悟していた加越国境の山「大長山」の登山。
当日は、9:00に赤兎山、大長山登山口の駐車場に集合しました。周囲は、まだまだ紅葉の見頃です。
歩き出した頃には漂っていたガスが上がって、青空も見えてきました。
黄色く染まったブナが青空に映えます
苅安山の手前、向こうに大長山を望む
白山がきれいに見えました。
帰路は、ガスの中
20年近く前、赤兎山に登った帰り小原峠まで下りて来て、急遽大長山まで足を延ばした事がありました。梅雨前の頃だったか、登山道が草で覆われて足下も見えない藪こぎ状態。何度もピークを越えて辿り着いた頂上では、赤兎山から見るより大きく、そして正面に見える白山を独り占めでした。

今回の登山道は、周囲の草も刈り払われて快適な道。落ち葉を踏みしめて歩く道は、秋の匂いを身体一杯に纏うようです。途中、苅安山手前で、小原側からガスが上がってきて、青空さえも覆ってしまいました。
それでも、紅葉と赤い実、枯れた花や葉っぱなど秋の山を満喫した山行きとなりました。





2014年10月20日月曜日

鳥になって

この週末やって来た甥が、面白いビデオ画像を見せてくれました。
虫の目線で、飛び立つ瞬間です。
海岸沿いの高台に、小さな畑が並びます。
向こうに見えるのは、御船崎
高台にあるのは、旧石川水産高校小木分校 
方向は、あばれ祭りで有名な宇出津方面です。
任務を終えて、畑に着陸・・・
畑の入り口に着陸する位ですから、自家用飛行機があるわけではなく、高価なラジコン等でもありません。20㎝ほどの十字のプロペラを持った昔のプラモデルのような飛行物でした。
小さなハイビジョンカメラを搭載して、ゆらゆらとふわふわと、そして勢いよく飛び上がりました。
虫になったり、鳥になったり、今まで見られなかった風景を堪能です。

小さな畑ばかりと思っていましたが、甥の「みんな真面目に畑してるね」の言葉に、はっとしました。
一昔前は、小さな畑で野菜を作り、仕事をし子育てをして家庭を守っていた日本のお母さんがいたる所にいたのでした。

日々勤しむ女性たちが作り上げた風景がありました。
田舎にも都会にも、女性たちが勤しみ育む場所はあるのにと思ったのでした。

2014年10月17日金曜日

初冠雪の便り

白山の初冠雪が届きました。雲の切れ間から、うっすらと雪を纏った白山の姿です。

以前、釈迦岳に登った時の事、登山道で雲が切れて、突然、真っ白な白山が大きく姿を現しました。
10月16日の初冠雪。寒いなと思いながら歩いていたのでした。

初冠雪が消えて、又積もり、何度目かの雪が麓に届きます。
少しずつ、秋が深まっていきます。





                                      

2014年10月16日木曜日

寒さにも負けず

雨にも負けず、風にも負けず、そして今朝の寒さ(6℃)にも負けずに出てきた土筆。

出てみたら、余りの寒さに縮こまったのか、ちょっとひょろひょろです。とても竜田姫の筆にはなれません。                                             

能登では、小さなシバタケ(アミタケ)が枯れ葉の中から顔を覗かせていました。
木々の手入れの出来ていない山では、光が入りにくく、ナメクジの格好の餌となるのか、笠が歪です。

裏の椎茸は、10人兄弟がひしめき合って、おしくらまんじゅうです。

寒さに負けずに出てきた土筆。春は、随分と遠いけれども、胞子を飛ばして役目を終えます。
寒さが育む里山の恵み。

遠くで、秋祭りの御輿の触れ太鼓の音が聞こえていました。
穏やかな秋の一日です。


『夫木和歌抄』 土筆 藤原為家
佐保姫の筆かとぞみるつくづくし雪かきわくる春のけしきは
佐保姫は、春を司る女神。対して、竜田の竜田姫は、秋を司る女神だそうです。




2014年10月10日金曜日

皆既月食

三年ぶりの皆既月食。
双眼鏡とデジカメを手に、姿を変える月を楽しみました。
18:56  少し欠け始めた月が、木々で遮られた東の空からちょっと頭を覗かせていました。
19:23  再び見上げた空に、鈍い赤の衣を纏った月が静かにありました。
19:24
なんだか怖いくらいの月、空に一個の錘
20:30
月蝕とも書くように、虫食いの月のよう・・・
光が戻り始めた月は、いつも通りの満月の輝きを取り戻していました。

久方振りの天体ショーは、非日常の空間。
今年は、ペルセウス座流星群も後の月(十三夜の月)も見過ごしてしまった・・・と思いながら現実に戻ったのでした。





2014年10月6日月曜日

甌穴の穴の中の石

白山麓の甌穴の穴に入っていた石たち。
先日、五十谷での観察会の後、源八山荘で白井さん達と石を見せてもらいました。
とっても大きな野球ボールのような形のモノもありました。機械で削れば、こんな形は簡単にできると話す白井さんでしたが、しかしそれは自然が作ったものなのです。
こんな形が自然界に存在するなんて驚きでした。
一体、どのくらいの時間をかけて、穴を穿ち身を削ったのでしょう。


石の兄弟たちは、その硬さも様々に、穴の中で転がってまん丸になりました。
気の遠くなる時間を経て・・・。
自らの角が丸く削れるには・・・。

そんな石たちを見ていたら、たまらなく愛おしくなりました。