2017年12月17日日曜日

雪の日に

雪の1日、久し振りに中学時代のトリオで出かけました。
植物公園の傍の喫茶店でのフルートとピアノのクリスマスコンサート。
若い家族がたくさんです。
クリスマス会のミニコンサートでも演奏して下さったおふたり。
外は、雪。ケーキバイキングやリース作りを楽しんだ長靴を履いた子供達。
美しいメロディが会場に響きます。おふたりに挨拶して次に出かけたのは、映画会。
「愛を積む人」。大切な人を亡くした時に、どのようにして人は立ち上がり、一歩前に進めるか をテーマにした作品でした。様々に展開する場面で妻からの手紙が届きます。
残された夫が立ち上がり、許し、歩き始める・・・
優しさに包まれた映画の余韻を胸に、家路につきました。

2017年12月10日日曜日

師走のイルミネーション

師走のイルミネーション。
「お七夜荒れ」と言われる天気は、灯しても灯しても蝋燭の小さな炎を吹き消します。
今年のイルミネーション
ボランティアで集った人達の作業が徒労で終わってしまった事に、残念で申し訳ない気持ちの中で過ぎたイベント。片付けて外へ出ると、イルミネーションが控えめに輝いていました。
ひっそりと静まりかえった町に、ひっそりと輝き、見上げるとオリオンが雲間から姿を見せていました。午後の風が嘘のような、悔しいほど星がきれいな静かな夜です。
今朝は、海の向こうに山々が見えていました。
片付けに集ってくれた人の一人によると、これくらいだと大きな天気の崩れはないとか。
海の向こうに立山などが見えた時に、天気が崩れると言う民間予報は、能登半島の内浦のそこここにあるようです。
夜になり、風が出て来ました。めまぐるしく変わる師走の天気。
そして、めまぐるしく日々が過ぎていきます。

2017年12月4日月曜日

柊モドキ

味噌屋さんへの道沿いに、柊の木を見つけました。
わぁ、柊の赤い実、初めて見た!と感激。でもクリスマスのオーナメントなどにある柊とちょっと違っています。花柄が長い・・・。図鑑で調べると柊の実は、細長くて黒い。?
支那柊(柊黐 ヒイラギモチ)(チャイニーズホーリー) 
モチノキ科中国東北部、朝鮮南部に自生する常緑小低木。
どうやらこれは、支那柊(柊黐 ヒイラギモチ)のようです。
生垣などに利用されるようで、そういえばそんな場所にありました。
クリスマスの柊は、西洋柊(クリスマスホーリー)。いずれもモチノキ科の植物でした。

節分に鰯の頭を刺す柊は、モクセイ科の植物。
古くから邪気を払うと言われて、庭に植えられたとか。そういえば昔、叔父の家の庭にもありました。
老木になると棘がなくなるそうで、ところどころ、棘のない葉もありました。
柊もセンノキも年を重ねて、角がとれる・・・。そんな風になりたいもの。
いろんな事を教えてくれた柊モドキとの出逢いでした。 

2017年12月1日金曜日

きく子さん

夕食時、新聞できく子さんの訃報を知りました。
白山麓で、何度も作品展を開いていただきました。
少女のような方でもあったけれど、藤井さんは「エリザベス」と言って笑わせるのが常でした。
        大好きなきく子さんの絵       
エリザベスはフランチェスコの元に旅立ちました。
どうぞ安らかに。知り合えた縁に感謝しながら、師走の一日が過ぎて行きます。

2017年11月20日月曜日

秋終い

本を探しに出かけた穴水町の書店の屋根を叩く音・・・
買い物を済ませて、外に出てみたら霰と云うより雹のような大きいものが降ってて、地面があっと云う間にシャーベット状になりました。
ノーマルタイヤで用心しながら車を走らせ、トンネルを抜けて里山海道との分岐に来ると道には霰の跡もありませんでした。
道の両側は、まだ紅葉が残っています。
紅葉や欅、コナラなどが冬前の装いです。
能登空港辺りの道路沿いは、コナラや欅などが黄茶になり、明るく森を彩っていました。
この色を見ると小学校の時の学芸会を思い出します。
私は、橙色のクレヨン。
母の作った橙色の毛糸のカーディガンを着て何だったか台詞を言いました。
その記憶のせいではないけれど、錦秋の森や山を歩くと体中が秋色に染まるようで、
嬉しくなります。
白山麓では除雪車が出動したとニュースが届きました。
葉っぱが落ちて、静かに山が眠る季節がやってきます。

2017年11月14日火曜日

加賀の山を歩く 晩秋の鞍掛山Ⅱ

鞍掛山で出会った植物の写真が届きました。ありがとうございます!
フユイチゴ  バラ科
ナナカマド  バラ科
サルトリイバラ  サルトリイバラ科(又は、シオデ科)  
ソヨゴ モチノキ科 
風に揺れて葉っぱ同志がこすれると「ソヨソヨ」と音をたてるから
名づけられたとか・・・?   去年もたくさん赤い実をつけてましたね。 
タムシバ  モクレン科
ツルアリドオシ  アカネ科
ツルシキミ  ミカン科
ヤブコウジ  サクラソウ科 
消残りの 雪にあへ照る あしひきの山橘を つとに摘み来な 
                                                                                           大伴家持 万葉集より
アセビ  ツツジ科
「馬酔木」と書いてアセビ・・・アセビと言うと奈良を思い出します。
アセビには毒があって鹿が食べないから増えたとか。
花言葉は、犠牲・献身・純粋な心 
赤い実がたくさん迎えてくれた鞍掛山。アセビは、蕾をたくさんつけていました。
タムシバも、冬のコートを纏った蕾がたくさん青空に向かって手を広げているみたい。
この季節の植物たち、いろんな姿で迎えてくれました。

撮影 T.Hamatani

加賀の山を歩く 晩秋の鞍掛山


今年最後の山は、1年ぶりの鞍掛山です。
美しい月と星空を眺めながら集合場所の道の駅こまつ木場潟へ向かいました。
今日こそ良い天気!
塔尾新道の登山口に向かいます。向こうに鞍掛山が見えます。
加賀とのお新道登山口出発
流紋岩の河床の傍らの道を歩きます。
にやっと笑うクマの道標・・・?
そうだったのか・・・急登が待ってました。
まだまだ続く急な登り
岩に絡まる色鮮やかな紅葉
獅子岩から見た白山
獅子岩からは、今年歩いた富士写ヶ岳や加賀大日山が見えました。
頂上到着。あらっ見覚えるある人が・・・
12:15昼食後、下山開始
あずき色の流紋岩の道を下ります。
鶴ヶ滝と塔尾登山道への分岐へ
背の高いコナラなどの木々の中を、水が流紋岩の河床を滑るように流れていきます。
落葉でふわふわの道は、どこに足を置いてよいのか、ちょっと不安
三度目の鞍掛山は、小さな沢を数回渡るコース。
美しい姿を見せてくれた白山や360度のパノラマを楽しむ事が出来ました。
下山後は、道の駅こまつ木場潟でコーヒーやソフトクリーム、おしゃべりで一服。
晩秋の山歩きは、お天気に恵まれ、いつにも増して心和む1日となりました。

2017年10月31日火曜日

白山麓の山を歩く  鷲走ヶ岳 Ⅱ

小雨模様の鷲走ヶ岳で見つけたもの
山ウルシ ウルシ科
若木には、荒い鋸歯があるとのこと
コムラサキ? ムラサキシキブ?
どちらもクマツヅラ科
びっくり思わず歓声を上げた ブナ
根元から何本立ち上がっているのか・・・不思議な樹形
 
アクシバ  ツツジ科
ノササゲ  マメ科
雨に濡れて色鮮やかな植物たちが、出迎えてくれました。

白山麓の山を歩く  鷲走ヶ岳 Ⅰ

晩秋の白山麓へ・・・10月25日は、鷲走ヶ岳です。
7月の加賀大日山、9月の動山と3連続、雨の登山となりました。
東二口の人形浄瑠璃が行われる歴史民俗資料館の駐車場に集合。
うっすらと記憶のある登山道を歩き始めました。 
林道を経て、鷲走ヶ岳へ
漸く、手取川ダム湖が眼下に見えてきました。
頂上に近づくにつれ、木々の紅葉がきれいです。
新しい方位盤のある鷲走ヶ岳頂上
頂上から鴇ヶ谷側に少し下り、反射板(国有財産だそうです)の下で風を凌いで昼食をとりました。
ガスが山々を包み、紅葉も今盛り。
雨も小降りになり、錦秋の山々が姿を見せてくれました。
千手観音のような杉
紅葉越しの手取川ダム湖
白抜山を経て、東二口へ下ります。
若いブナの林を下ります。
20年近く前につれて来てもらったのは、このコースでした。記憶がよみがえります。
東二口の集落の土蔵の鏝絵
こちらは、富士山?
静かな山里の集落は、「文弥人形浄瑠璃 でくまわし」で有名。
初めて鑑賞した時、人形と一緒に舞う人々が力強く踏みならす足音がとても印象的で、素朴な人形が生き生きと躍動感溢れ人と一体となり繰り広げられる舞台に感動したのでした。
集落の人口も減り、でくまわしに携わる人の数も減少。
最後に見た時には、学生のような若い世代も人形と一緒に、ぎこちなく舞っていました。
今では、随分と上達して立派な舞い手になっていることでしょう。
道の駅瀬女でコーヒーで一服。次月の山は決まらないけれども、再会を約して別れました。 

2017年10月20日金曜日

小木石

能登に戻ってから、今まで知らなかった事を知る機会がたくさんありました。
時には、遠くかほく市在住のメンバーから教えてもらった面白い地形をめぐる事も出来ました。まだまだ知らない事ばかりの故郷をちょっと知ったかぶりで囓り始めてます。
『小木石』と云う名を知ったのは、白山麓にいた頃。
若い小木出身の男性が、ちょっぴり自慢げに話してくれました。小木石は火に強く、水はけも良いとか様々な利点があり、竈や建物の土台、炉の敷石などに使われていたようです。
福井の笏谷石や小松の滝ヶ原石と同じ凝灰岩ですが、セメントが流行出すと地域の生業としての『小木石』の石材業も衰退の道を辿ることになります。
小木石で栄えた故郷を歩き、地域の自然、歴史に触れてみよう
地域の方々以外にも、能登の漁村を歩いてみたい人に・・・
こんな能登がありました。

ヒデッサカも小木石と書かれたものがありましたが、凝灰岩が浸食された面白い地形なのでは?

2017年10月12日木曜日

10月の山便り

10月初旬、山を楽しまれたきれいな画像が届きました。ありがとうございます!
皆さまにもお裾分け・・・羨ましい。
平瀬道の紅葉
室堂平の草紅葉
鷲走ヶ岳からの手取川ダム湖
コースの看板等々、下見して下さいました。感謝です。
今年の仲秋の名月は、10月の4日でした。その名月を白山で楽しんだ方々、翌日、鷲走ヶ岳を歩かれた方々からの美しい写真です。いづれも秋真っ盛りの景色と清々しい山の空気が届きました。

昔、白抜山から鷲走ヶ岳を案内してもらった時、尾根道でフレッシュ?な熊の糞に出逢い、
家族連れのカモシカの雄に威嚇され、初めてカモシカを怖いと思ったものでした。
鴇ヶ谷の林道まで歩いてからの記憶が定かではありませんが、車を止めた東二口まで車道を歩いたのかもしれません。随分と前のお話です。
ほとんど初めてと同じ鷲走ヶ岳は、どんな景色で迎えてくれるでしょう。楽しみです。

撮影 K.Ono  /  Y.Muroi