2016年8月29日月曜日

奥能登の山中に・・・

東京から帰省した友人と珠洲で合流し、若山町吉ヶ池のお寺に出かけました。
能登では珍しい臨済宗の寺、国泰寺派正覚山吉祥寺。
真夏日の飯田の町から田園地帯を抜け、山中に入り20分。細くなった上り坂の途中に、寺に上がる石段がありました。休憩中の大工さん達に尋ねて、少し先の境内への入口に車を駐めました。
広い庫裏内から続く寺に入ると、右手に枯山水の庭が目に入りました。
こんな山の中に、こんな庭が・・・驚きです。 

暫く友人と庭を眺めました。
暑い日にもかかわらず、木立を抜ける風が涼やかです。 
本堂横の廊下には、珠洲焼きの作品が並べられていて、女性らしい柔らかい形と珠洲焼きらしからぬ斬新な模様が印象的。今日の記念に二人して1つずつ求めました。
住職が入れてくださった水出しのお茶をいただき、禅の事、常ならぬ人の世のこと、心の有り様等々から奥能登や珠洲市の現状と課題、果てはインド、聖なる川、ガンジス川の話
1時間半もいろんな話を楽しみました。
銀水引と秋海棠の花と数々の紅葉の木々が美しい庭を見ながら、非日常の時間を感じた夏の1日でした。

臨済宗栄西と云えば、京都栂尾高山寺で見た茶園を思い出します。
明恵上人の「阿留辺幾夜宇我」の石碑と参道横の茶園・・・宋から栄西が持ち帰ったお茶が種継ぎされていたのかもしれません。




2016年8月27日土曜日

白山からの便り 夏の終わり

夏の終わりの白山から、いろとりどりの実の便りが届きました。 
弥陀ヶ原も室堂も草紅葉に衣替え・・・少しずつ秋がやってきているようです。
エゾスグリ  ユキノシタ科
ガンコウラン  ツツジ科
今年は、ガンコウランの実がついていないねと話したのは8月初旬の白山でした。
カラスシキミ  ミカン科
観光新道で注意してましたが、実を見つける事が出来ませんでした。
キヌガサソウ  ユリ科
クロマメノキ  ツツジ科
オオバスノキ  ツツジ科
ツノハシバミ  カバノキ科  
ウラジロナナカマド  バラ科
お花松原へ出かけた時には、見つけられなかった実たち
赤く、黒く色付いて登山道を彩ります。
ナナカマドの葉っぱが秋色に染まる頃、山も静かな季節を迎えているでしょう。

撮影 T.Hamatani

2016年8月23日火曜日

花の白山登山’16 お花松原 2日目

花の白山登山 お花松原の2日目。
5時30分過ぎ、お弁当を持って出発です。
4:54 稜線の向こうに朝日が見えてきました。
5:40 振り返ると別山が美しい 
6:23 いよいよお花松原への道を下ります。
9年前のお花松原行きでも、青空に山々がきれいでした。
年前と違って、クロユリはもう種になっていました。
そこら中に種をつけたクロユリばかり・・・どれくらいの花が咲いていたのでしょうか。
7:45 お花松原で朝食の弁当を食べて休憩し、帰路につきました。
ここのコマクサは、比咩神社の土地の為、駆除出来ずに残っているそうです。
いくつかの池を巡り、室堂に向かいました。
10:18 仮の拝殿のある奥宮
10時20分に室堂に戻り、休憩タイム。
11時10分、下山開始です。
高山植物の美しい道が続きます。十二曲がり付近
この日の最終バスは、15時30分。
間に合わないかなと思ってましたが、中飯場までの下山時間でなんとか間に合いそう・・・です。
それからは、皆で懸命に下りました。
15:02 別当の吊り橋
吊り橋を渡り、最終バスに充分間に合うと知ってからは、ほっと一息。
中飯場からは、慌ただしい下山となりましたが、バスに間に合って皆で温泉で疲れをとり、
ゆっくりと帰路につくことが出来ました。
好天に恵まれ、静かな中宮道の景色を堪能した今年の白山でした。

2016年8月12日金曜日

花の白山登山'16 お花松原 1日目

テレビで白山のお花松原の映像が流れていました。
8月の白山をじおくらぶの方々と歩けることになりました。
8時30分前に、別当出合を出発です。
観光新道を登りました。
   
雪が少なく、高山植物の開花も早まっていたようですが、
たくさんの花々が迎えてくれました。
馬のたてがみ付近  お花畑満開。
サラシナショウマの群落
今まで見たことのない数のサラシナショウマが蝋燭のように、斜面を覆い尽くしていました。
弥陀ヶ原のミソガワソウ
室堂に到着。
山荘では、淡交会の方々が抹茶の振る舞いをされていました。
お菓子を運ぶ懐かしい顔に出逢いました。ずっと化石探検に参加してくれていた福田君です。
もう高校二年生になっていました。
美味しいお抹茶。甘い落雁と共に、疲れた体にしみいるようです。
ごちそうさま
夕日が雲に隠れていきます。
日が沈み、御前ヶ峰を覆うように雲のベールが流れてきました。
歩き始めの辛さも忘れる程の花々が迎えてくれました。
別当出合の休憩舎や室堂の郵便局、受付、そしてお茶会での懐かしい人たち。
無事に登れた時間を振り返り、一日目が終わりました。

2016年8月5日金曜日

源八山のカワニナ


白山麓から写真が届きました。
渇水の後の恵みの水とばかり、水溜めのボールに登ってきたそうです。
カワニナの為に、人参を大量に切ったことがありましたっけ・・・
2匹並んで、可愛い・・・    
翌日は、カワニナが10匹に増えていたそうです。
バライチゴ(ふごいちご)
きれいなバライチゴ。美味しそうに見えますが、この程度では苦いそうです。
もっと深い紅色になり、触って柔らかくなると食べ頃だとか。

日々の暮らしの中で、自然は様々な事を教えてくれます。
バライチゴの食べ頃を語った人、百合谷で蛍を見た夏の日・・・
懐かしい顔、日々が思い出されました。