2015年6月30日火曜日

花の山を歩く「オオヤマレンゲに会いに行こ♪」 Ⅱ

雨の白山禅定道。
ピントもアングルも今一つ、いや五つくらいの登山道で出逢った花々です。
ギンリョウソウ  イチヤクソウ科 
アカモノ  ツツジ科 
ゴゼンタチバナ  ミズキ科 
ハクサンシャクナゲ  ツツジ科
イブキジャコウソウ  シソ科   

ササユリ  ユリ科 
ササパギンラン(かな?)  ラン科 
タンナサワフタギ(かな?)  ハイノキ科  
植物にとても詳しくいつも綺麗に撮影して下さる方が不在だった為、植物名も不確かなところがありますが、〇〇かな、◎◎かなと話しながら歩いた道は、いつもと同じく心和む時間でした。
花を愛でながら歩く道では、長い人生で育む思いについても意見交換。
それぞれの感性や考えがとても興味深く、花も会話も美味しい差し入れも楽しんだ欲張りな山旅でした。


2015年6月29日月曜日

花の山を歩く 「オオヤマレンゲに会いにいこ♪」

天気予報で1日延期しましたが、残念ながら小雨の日曜日。
雨天決行の案内で市ノ瀬に集合です。全員雨具を身につけ準備万端。
今しか出逢えないオオヤマレンゲに会いに行きましょう
市ノ瀬から吊り橋を渡って、向こう岸へ・・・
千手観音のように四方に枝を伸ばした大きな檜やクロベが迎えてくれました。
下向きに咲くオオヤマレンゲは、恥じらう乙女のようです。
オオヤマレンゲ モクレン科
山の乙女に出逢えて通る鶏冠岩です。
霧の中で幻想的なブナ林を下山します。
市ノ瀬ステーションの張り紙
谷野さんの言葉に耳を疑いましたが、非常な現実が目の前に・・・
小雨の中の白山禅定道。
オオヤマレンゲに出逢うまでの道沿いにも、たくさんの花々が姿を見せてくれました。
楽しい山行から辿り着いた市ノ瀬では、R157の通行止めの案内が・・・
終了の挨拶もそこそこに、長いドライブを楽しむと思えばとの言葉に送られて、
源八山荘主以外、勝山経由で帰路につきました。

心地良い疲れの中、出逢えた花々とくらぶの方々との語らいの時を思い出しながら、
久しぶりに夜の高速道を走りました。

2015年6月27日土曜日

ちっちゃな鈴虫

春からお世話になっている職場の廊下の一角に、土を入れた水槽があります。
先日、職場の人に何が入っているのかと訊ねましたら、鈴虫だとの事。
秋になるときれいな声で鳴く虫。
小さな鈴虫がいっぱい出てきているというので、覗いてみました。
身体より長いくらいの髭が目立つ小さな鈴虫です。
直翅目スズムシ科
息を吹きかけると出てくるとの言葉に、蓋を取って息を吹きかけてみましたら・・・
炭の下から、ワサワサと出てきました。
漠然と姿はカマドウマの小型のような虫と思っていましたが・・・少し違ってました。
これから、秋に向かってナスや鈴虫用の餌を食べ大きくなります。

夏至が過ぎて、7月に入ると旧暦では秋。
そろそろ演奏の準備です。それまでに体調を整えて・・・秋の夜長に備えます。

2015年6月26日金曜日

源八山の花便り

白山麓源八山から花便りが届きました。
西山の高山植物園の情報をラジオで耳にする頃となりました。
予報を見て、週末の山歩きを日曜日に延期しました。お天気の予報が良い方に外れてくれればと願う日に届いた花々の写真は、そんな不安を払拭してくれる清々しさでした。
ヤマオダマキ
大杉谷の出作りから貰ってきた黄色のヤマオダマキ。
ある年、オダマキと掛け合わせたようなきれいな色の花が咲きました。
これは、何の花でしょうか。
          ニンニクやラッキョウの花などに似ていますが・・・アサツキの花だそうです。 
        
オニシモツケ  バラ科
純白の清楚なイメージのオニシモツケ
カレンダーで時の流れを確認していても、実感出来ない季節の移ろいは、
日々目にする植物や鳥たちの囀りなどで気づかされます。
あんなに綺麗だったヤマボウシが姿を消して、卯の花の純白も緑に消されていました。
そして、トリアシショウマが緑の中で白い緩やかな曲線を描いています。

日曜日の花との出会いが楽しみな雨の日です。

2015年6月18日木曜日

アオサギ

朝の海辺に目をやると、じっと佇むアオサギの姿が・・・
じっと立ち止まっているのは、何か考えてでもいるような雰囲気ですが、
実は、立ち止まって待ち伏せしたりしながら、魚を捕える事が多いそうです。
哲学者のようだと思っていましたが、ひっそりと獲物を狙っていたのでした。


学名は Ardea cinerea  英名は Grey Heron、
いずれも灰色のサギと云う意味。
アオサギは一夫一妻制で、毎年同じつがいで同じ巣を使うことが多く、子育ては雌雄共同で行います。        アオサギのプロフィールより)
毎日、ホトトギスの鳴き声を耳にしますが、子育て放棄のような託卵を行う鳥に比べれば、ほほえましい限り・・・と思うのは鳥素人だからでしょうか。

灰色なのに青いサギ?
名前の由来は、背中のちょっと青いところから名づけられたとか。又、奈良平安の頃、色を表す形容詞が「白し」「赤し」「青し」「黒し」の4種類しかなかったので、緑や灰色は、「青し」で形容されたからだとか・・・
調べてみると諸説ありますが、淡いブルーグレーの羽からは、やはりアオサギで納得です。


気の早いこと

朝夕通う道は、山の道。昨日、通りかかった時に何やら、萩らしき花が目に入りました。
今日、帰宅時に確認。やっぱり萩の花でした。
ちょっと色も濃くて、宮城野萩に似た色目ですが・・・山萩のようです。
昨年は、7月初旬に開花を見たように思うのですけれども、この一株だけが、気の早いことに
開花の時期を迎えていました。

カメラを向けたら、シジミチョウの仲間が止まりました。
花を撮して、周りを見回すとサルトリイバラには、青リンゴのような実がついていました。
以前、高山植物園を手伝っていた四国出身の女の子の故郷では、カシワ餅には柏の葉ではなく、このサルトリイバラの葉を使うとのこと。何でカシワ餅なのにと思ったのでしたが、瀬戸内海の大崎上島で食べたカシワ餅の葉は、このサルトリイバラでした。
彼女の話を思い出しながら食べたカシワ餅は、とても美味しかった・・・
サルトリイバラ ユリ科 
ウツボグサ  シソ科 
生薬名 夏枯草(かごそう)
褐色になり始めた花穂のみを採取して、日干しにしてよく乾燥したモノを利用。
ドクダミ ドクダミ科 
生薬名 十薬(じゅうやく)
「わが国の馬医これを馬に用いると十種の薬の効能があるので、
十薬という」    
                     「大和本草(やまとほんぞう 1708)」                                                                    
気の早い萩の花から始まって、身近な植物たちをちょっと知ることが出来ました。
ドクダミも天ぷらにしたりしてました・・・。
それにしても、遠い島のカシワ餅、出来る事ならもう一度味わいたいな。
小さなの島の狭い道に面した古いお店が思い出されます。

2015年6月15日月曜日

白山からの便り

白山から羨ましい便りが届きました。
蛇塚の下のハクサンイチゲの群落
ハクサンイチゲ  キンポウゲ科
 Anemone narcissiflora var. nipponica 
エコーラインからの頂上
眼下に小さく、ガスの中から南龍山荘が見えます。
今年の雪は、例年と量も形態も随分違うようです。
白峰の知り合いは、春スキーの時、縦皺が多くて面白くなかったと話されていたとか。
白山の残雪は、白峰の3月の雪のように柔らかだったそうで難なく下山出来たとの事でしたが、
源八山荘主からの便りには、いつもと違う今の時期の白山が伺えました。

植物たちは、雪が溶けたところから花を咲かせて命を繋ぎます。
ハクサンイチゲは、いつものように清楚で可憐な姿。
花の白山の季節がやってきます。

2015年6月9日火曜日

人との出会い

おはようの声に続いて、「良いお湿りやな」と会話が聞こえてきました。
久しぶりの雨は、田畑の作物にも恵みの雨です。
ヤマボウシは、相変わらず緑の道を美しく彩っています。
白山麓からも今が盛りの画像が送られてきました。
人は、長い人生の中で様々な人と出会います。
良い出会いばかりではありませんが、それでも心に響いてくる出会いもあります。
そして・・・そんな出会いに感謝せねばなりません。
オニグルミ  クルミ科
材は狂いが少なく割れ目が出来ないため、明治以来鉄砲の台として戦時中にはかなり伐られた。

保育社『原色日本植物図鑑』
鬼胡桃なんて、誰が名づけたのでしょうか。
まるで、薄緑色の枇杷のように・・・こんなに可愛らしい実がつきました。
仲良く並んだ実たちは、まだまだ荒海に漕ぎ出す前の初心な子供がおしゃべりしてるみたいです。
マイマイガの被害で丸坊主になった去年の姿が嘘のようです。

大切な出会いと時間に感謝しながら、水無月の山を想います。


2015年6月5日金曜日

ヤマボウシが咲く頃に・・・

前提無しに同じ言葉で通じあえる相手など、おおぜいの仲間を持っていたところで、期待できないかもしれないのである                 司馬遼太郎の著作より                    
                                                 
今年のヤマボウシは、毎日、見とれてしまうほど木を覆い尽くすように白い花が重なり合っています。
そんな花にカメラを向けますが、如何せん、帰りの道は光線も逆・・・。
ヤマボウシ  ミズキ科
思うようには映ってくれません。
エゴノキ(チシャノキ) エゴノキ科
果皮にエゴサポニンを含み、洗濯や魚取りに使ったそうです。
エゴノキにも、木を真っ白にして花がぶら下がっていました。
手取川沿いの喫茶店では、ヤマガラが好んでこの実を食べにくるので、庭に植えたと言っておられました。魚をマヒさせて取るのに使うのですが、ヤマガラは大丈夫。
コーヒーを飲んでいたら、やって来て可愛い姿を見せてくれた事がありました。
白く見えるのは、総苞片。真ん中の丸いのが花の集まりです。
果実は赤く熟すると食べられます。
白い花を残すのに一生懸命だったその日、別れがありました。
甘える事も甘えられる事もなかったけれど、言葉で通じる時間がたくさんありました。

毎日、山中が白く彩られた景色が続きます。
ヤマボウシに加えて、マタタビの葉が緑の中で白い花が咲いたように綺麗です。
白い花が咲く頃は、懐かしい日々を思い出す季節となりました。 

2015年6月4日木曜日

花も実もなる木・・・

敷地内の畑の傍に、サルナシの木があると聞いて見に行きました。
白峰にいた秋、葉のついた実を枝ごと貰ったことがありましたが、その木の葉に比べると丸くて肉厚です。
この地域で「サルナシ」と言われている木
サルナシは、マタタビ科
この木は実がならないというので、アップで撮影してみました。花の色は薄いクリーム色。
サルナシの花弁は白色で葯は暗紫色と図鑑にありますが、これは黄色。
なんだか昔見たのと違うようなと話していたら、どうやら実の色も薄茶色のようです。
調べてみるとシマサルナシと云うのがあり、実がキウイ色ですが、分布は海に近く生えるとあります。
白峰で見たサルナシとは少し違うようですが、この地域でサルナシと云われている木です。
ナガバモミジイチゴ  バラ科
子供の頃から摘んで食べた美味しい木イチゴ
ブルーベリー  ツツジ科
この地域は、ブルーベリーで村おこし・・・
早生から晩生まで様々な種類が栽培されています。
敷地内には、地元で云うサルナシやナガバモミジイチゴ、そしてブルーベリーなど実のなる木があります。
桜の木にもたくさん実がついていて、黒く熟したものは、少し甘みがあります。
花を愛でて、実を美味しくいただく・・・一石二鳥の景色を撮影して戻ったら、ビックリグミのお裾分け。
懐かしい味を堪能した頃、ガラス戸に突撃して果てたコゲラが持ち込まれました。
毎日、ホトトギスやシジュウカラ、イカルやホオジロ、キジの鳴き声を耳にしますが、白峰でも余り目にすることのなかったコゲラでした。
豊かな自然が残る地域・・・。若葉マークの毎日ですが、やがて迎える夏の景色も楽しみです。