2015年6月5日金曜日

ヤマボウシが咲く頃に・・・

前提無しに同じ言葉で通じあえる相手など、おおぜいの仲間を持っていたところで、期待できないかもしれないのである                 司馬遼太郎の著作より                    
                                                 
今年のヤマボウシは、毎日、見とれてしまうほど木を覆い尽くすように白い花が重なり合っています。
そんな花にカメラを向けますが、如何せん、帰りの道は光線も逆・・・。
ヤマボウシ  ミズキ科
思うようには映ってくれません。
エゴノキ(チシャノキ) エゴノキ科
果皮にエゴサポニンを含み、洗濯や魚取りに使ったそうです。
エゴノキにも、木を真っ白にして花がぶら下がっていました。
手取川沿いの喫茶店では、ヤマガラが好んでこの実を食べにくるので、庭に植えたと言っておられました。魚をマヒさせて取るのに使うのですが、ヤマガラは大丈夫。
コーヒーを飲んでいたら、やって来て可愛い姿を見せてくれた事がありました。
白く見えるのは、総苞片。真ん中の丸いのが花の集まりです。
果実は赤く熟すると食べられます。
白い花を残すのに一生懸命だったその日、別れがありました。
甘える事も甘えられる事もなかったけれど、言葉で通じる時間がたくさんありました。

毎日、山中が白く彩られた景色が続きます。
ヤマボウシに加えて、マタタビの葉が緑の中で白い花が咲いたように綺麗です。
白い花が咲く頃は、懐かしい日々を思い出す季節となりました。 

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