2015年2月8日日曜日

真脇遺跡縄文館

『能登町真脇の縄文時代の国指定史跡「真脇遺跡」から、縄文期の遺跡では全国で初めて見つかった「ほぞ」(柱材を組み合わせる突起)付き角材の特別展示が五日、遺跡近くの同町真脇遺跡縄文館で始まった。十一日まで。』

中日新聞の記事を見て、近くの真脇遺跡縄文館へ出かけました。
生憎の天気ですが、たくさんの来館者があるかもしれないと期待してでかけました。残念ながら、2台の車しか駐車しておらず、今日の10名ほどの来館者数を見ながら、名簿に記名し入館しました。 
ホゾ付き部材は、常設展示とは違う場所で、ケースに収められて展示されていました。
乾燥による劣化を防ぐ為に、水に浸されています。
ケースに顔を近づけて見つめれば、遙か3000年前の縄文人の手の跡がそこにありました。
小刀も斧もない時代に石器だけで、こんな細工が出来るのです。
必要は発明の母といいますけれど、日常の暮らしで必要にかられ工夫して、日々手業が積み重ねられてきたのでしょう。 
この先の発掘調査で、ホゾ穴の空いた部材が出てくるのかもしれません。そして、それは何に使われたのでしょう。係の方とそんな話をしながらも、想像の域を出ることのない遙か昔を思います。
お腹のポコンと突き出た女性の土偶は、顔の表情も身体もあまりにもデフォルメされていて、現代に生きる者には、不思議の世界の表現。用途を超えて芸術的な装飾を施された土器の数々。
何もかもわからない縄文時代への探検は、語り合っても尽きない時間でした。

遺跡の存在も希薄な雰囲気がありますが、地元の人達にこそ、「そこにあるモノ」に目を向けて知ってもらいたいと感じました。
地域を元気に出来る素材がそこにゴロリンと横たわっているのです。
そして、それは紛れもない私達の遠い昔の先祖たちが生きた痕跡なのですから・・・。

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