2017年6月17日土曜日

伊能忠敬の歩いた能登

享和3年に能登町にやって来た伊能忠敬の測量の跡をたどる行事を行いました。
地図作りの為、海岸線をずっと歩いて測量し記録しながらの旅を続けた伊能忠敬。
今は、そんな道を歩けませんが、宿泊した家跡や寺、遠く米山、立山、白山を測ったと日誌にある高台の日和山公園も訪れました。白丸地区では、さつまいもを地域に持ち込んだ浜谷七郎兵衛の碑や少比古名神社も訪れました。
自分たちの暮らす地域の昔々の歴史に触れる歩く旅は、地域を見つめ直す時間。参加して下さった方々が、何を感じ何を思ったでしょう。
五色ヶ浜
芋飴
白丸公民館では、浜谷七郎兵衛の導入したサツマイモで、飢饉の頃に餓死者を一人も出さなかったとか・・・そんなサツマイモで作る芋飴が地区の方々によって作られるようになりました。ちょっと芋の風味が残る甘い水飴のようです。
何日も煮詰めて作られる芋飴。甘いものが中々手に入らない頃のおやつだったのかもしれません。
地域の歴史を掘り起こし、学び体験して未来に残す。往時の人々の思いにちょっと触れた歴旅でした。

2017年6月13日火曜日

白山山系の山を歩く 新緑の三方岩岳 Ⅱ

新緑の三方岩岳の花々の画像が届きました。
ゴゼンタチバナ  ミズキ科
緑色がかったゴゼンタチバナです。
ヒメイチゲ  キンポウゲ科
赤兎山以来の出逢い・・・とってもちっちゃいヒメイチゲでした。
シャクナゲ  ツツジ科
フキノトウ  キク科
金色のフキノトウ、雪融け直後の柔らかくて美味しそうなフキノトウ
イワカガミ  イワウメ科
カタクリ  ユリ科
ヒメイチゲと同様、小さめのカタクリたちでした。
ミツバオウレン  キンポウゲ科
ミツバノバイカオウレンも咲いていました。
ナエバキスミレ  スミレ科
ニッコウキスゲ  ユリ科
一輪だけ咲いてたニッコウキスゲ
ショウジョウバカマ  ユリ科(シュロソウ科)
ツバメオモト  ユリ科
まだまだ、たくさんの花たちが迎えてくれた三方岩岳。
メンバーの感性溢れた歓声が響いた登山道でした。
撮影 T.Hamatani

白山山系の山を歩く 新緑の三方岩岳

二度目の三方岩岳は、新緑登山。
4年前は、秋の紅葉の頃の三方岩岳から野谷荘司山でした。
三方岩岳の駐車場には、大きな雪の塊にシートが被されてました。
根っこが剥き出しになった登山道を歩きます。
今にも雨が降りそうな灰色の雲
頂上直下の谷には、残雪と供にダケカンバの新緑が目に鮮やかです。
三方岩岳頂上から岐阜県側を望む
岐阜側の残雪を横目に、野谷荘司山方面へ向かいます。
登山道沿いは、ムラサキヤシオの花盛り
野谷荘司山までは断念し11時30分過ぎに昼食。暫く休んで、下山開始です。
シャクナゲも美しく迎えてくれました。
三方岩岳に戻りました。青空。
頂上から下ると、下方からたくさんの声が聞こえてきます。
金沢の森本小学校の子供達。100名以上が引率されて、三方岩岳に向かいます。
すれ違う子供達の元気な挨拶に挨拶を交わし、新緑の道を下ります。
思いもかけないほどの花々が迎えてくれた登山道。
マンサクやタムシバからシャクナゲ、ムラサキヤシオ、ナエバキスミレ、ツバメオモトの群落に咲き始めのマイヅルソウ等々。立ち止まって歓声、撮影の繰り返し・・・
随分と時間が過ぎましたが、歩いた距離は短めの山歩きとなりました。
それでも心は満腹。提案して下さった清水さんに感謝感謝の登山となりました。

2017年6月6日火曜日

花のはがき絵展 in のと

山を愛して、花を愛した三輪和恵さん・・・
不思議なご縁で、彼女の作品展を白峰と能登で開催しました。
今年も開催します。奥能登の小さな喫茶店 『鈴々堂』です。 
 
白山麓では、白山高山植物園がオープンしたとの事。
ニッコウキスゲが咲き誇る丘から、美しく白山が見えるでしょう。
小さな三輪さんの絵で、白山の高山の空気を感じてほしい。
能登の小さな高山植物園も、もうすぐ開園です。
花のはがき絵展 2017
日時 6月12日(月)~7月9日(日)9:00~16:00
期間中のお休みは、6月22日(木)と23日(金)です。
自家焙煎の美味しい珈琲と手作りケーキ、パスタやさばサンドなどの軽食もいただけます。
      鈴々堂 珠洲市上戸町北方 TEL 0768-82-3372 

三輪さんの絵がポストカードになりました。WEB書店から購入出来ます。 http://bccks.jp/store/164152

2017年6月2日金曜日

久しぶりの観望会

化石調査団員の方が作った手作り望遠鏡が、能登の地にやって来たのは去年の事。
昨日、その望遠鏡で初めての観望会を開きました。
月が点に見えます。
手作り望遠鏡で月を見た宇佐美さん、作った人に感心しきりでした。
域内放送を聞いて、親子連れもやって来ました。
 「手作り望遠鏡で月と木星を見よう!」 柳田の満天星の学芸員の宇佐美さんを講師に迎えて、ゲストにドブソニアンの望遠鏡を持って来て下さった滝田さん・・・
大きなドブソニアンの望遠鏡。木星の衛星も綺麗に見えました。
生憎の天気でしたが、月も木星も見る事が出来ました。
入れ替わり立ち替わりに、総勢30名の方々が訪れて初夏の夜空を仰ぎ見ました。
うしかい座のアルクトゥルス、乙女座のスピカ、獅子座のレグレスなどが時間がたつにつれて見えるようになりました。その後、雲がかかり雨がやって来る前に観望会は、終了。
能登に戻って初めての観望会は、地域の星大好きな方々を知って開催することになりました。
些細な催しで、非日常の楽しい時間を過ごす事が出来ました。
6月17日(土)9時~15時30分。
能登を測量した伊能忠敬の足跡を歩く 行事を開催します。
地域を歩くローカルな企画は、地域の200年前を感じて歩く企画です。今も昔も面白い・・・そんな場所で暮らす今に感謝する為に。

2017年5月28日日曜日

加越国境の山を歩く 火燈山~小倉谷山~富士写ヶ岳 Ⅴ


今年のはがき絵展の額を受け取りに出かけて、4月の山歩きの画像をもらってきました。
小倉谷山で2班に分かれてからです。
小倉谷山で見送ってくれたメンバー。
小ピークを登って振り返ると・・・
小倉谷山から下山するメンバーが手を振ってくれました。
キンキマメザクラが満開
富士写ヶ岳手前のシャクナゲ
富士写ヶ岳頂上から白山を望む 13:35
頂上から下りて、振り返ると降りて来る人達の姿が見えました。14:09
 
 
フデリンドウ リンドウ科
大内コース登山口看板のところに到着 15:09
小倉谷山から富士写ヶ岳、そして登山口まで、たくさんの花々を楽しんだ山行でした。
富士写ヶ岳から登山口までは、それまでよりシャクナゲの開花が遅いようでした。
それでも美しい緑と花々・・・まんぷくりんの花旅です。
撮影 I.Yamaguchi

2017年5月25日木曜日

サンショウバラ

サンショウバラが咲きました。
去年の誕生日に、友人が贈ってくれた鉢植えのバラです。
サンショウバラ(ハコネバラ) バラ科
想像していたより小さな花は、一日で散ってしまいます。
日本固有のバラだそうで、富士山周辺に分布し、山中湖村の花だそうです。
バラとしては特異で、大木になり自生地では5メートルになる木もあるらしいとのこと。見てみたいですね。環境省のレッドデータでは絶滅危惧Ⅱ類。
可愛い花に似合わず葉を落とした冬の姿は、棘が目立って大きく、扱いは充分に注意が必要な感じでした。
ノイバラを少し大きくしたような原種のバラ。大きく育ってくれますように・・・