2018年5月19日土曜日

峠の宮跡を訪ねて

「峠の宮」は、甥が学生だった頃、探しに行こうと云われて行った場所です。
下見の折、随分と久し振りでしたが、呆気ないほどすぐに見つかりました。
熊野社𦾔跡  市ノ瀬大峠 と掘られています。
町の歴史(伝承も含)・文化を学ぼうと峠の宮跡から元の神社経由で歩く行事を行いました。
当日は、生憎の小雨模様。各々、傘や雨具を着込んで、中学校の武道館の道を挟んで向かい側から山に入りました。雨に濡れて木々の緑がきれいです。
日露戦争の日本海海戦で、戦死し流れ着いたソビエトの兵士を祀った墓があります。
昔は、駐ソビエト大使館から職員がお参りにみえていたとか
 この道を以前、よく散歩していた地域の女性がいろいろと教えて下さいます。
この竹林も以前は、向こう側の窪地手前までしかなかったそうで、今ではこちらの
道路沿いまで繁茂してきたそうです。竹の旺盛な生命力を感じるお話です。
今日のコースで、興味津々だった「峠の宮跡」。
椿と同じくらい太い藤の蔓が絡まりきれずに枯れてぶら下がってました。 
神酒を持参すれば良かったと言いながら、持って来たお茶を
供えようと・・・結局、ゴミになるのでお茶をかけてあげてました。
幼い頃、祖父と「峠の宮」へ行くぞと、杉の枝打ちに同行した思い出があるそうです。
宮跡から暫く歩いた四つ辻の市ノ瀬寄りに、その方の杉林がありました。
3日前の講義で、冷泉為広の『能州下向日記』に、この辺りにあった大寺についての記載があり、その寺の什物が現在は、真脇や松波の寺に残されているのではとのお話。
これから調査がすすめられるのかもしれません。
峠を下った上市ノ瀬の集落
田植えが終わり、水の張られた田に山々が映るのどかな風景。
市ノ瀬の熊野神社
峠から下ろされて、上市ノ瀬と下市ノ瀬の中間あたりにあります。
ほんの少し歩いてみると、日本海海戦や冷泉家の公達など、日本史にも載ってる歴史があります。ちょっと歩いて、自分達の土地を考えてみたい、考えてもらいたいなと思いました。

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