長く栽培しているのは、白峰に昔からあった椿葉(丸葉)の藍です。
肉厚で大きな葉を砕いて搾り、染め液を作ります。
今年の藍も丹精込めて栽培され、とても力強く成長していました。
しかし、残念だったのはお天気でした。
染め上がった布は、早く乾かす事で澄んだ水色になります。
曇ったり、雨になったりと芳しくないお天気の下、ちょっぴりくすんだ色味となってしまいました。
翌日は、オバル染めです。
前日から剥いだ樹皮を水に浸し少し煮出したものと、水に浸したモノ2種類の染め液を作りました。
絹のスカーフと福井の末廣さんからいただいた木綿の布を染めました。
無媒染で、クリアな赤みがかったクリーム色と黄みがかったクリーム色に染まりました。
天気や生育状況で、染め色が微妙に異なる藍の生葉染めと
染液の出し方でわずかに違う色に染まるオバル染め。
草木の力に感動した久しぶりの染めは、豊かな自然に遊んだ時間でした。
オバル・・・ミヤマカワラハンノキやヤマハンノキのこと。
石川県立白山ろく民俗資料館でのオバル染め体験では、主に葉を使っておられるようです。
0 件のコメント:
コメントを投稿