2014年8月19日火曜日

赤谷の甌穴

藍の生葉染めが終わり、雨が上がった頃、赤谷の甌穴見学に出かけました。
車道を10分ほど走り、釜の谷と云う場所で車は停まりました。左手は、赤谷川。そのあたりを眺めていたら、目指す甌穴は、右手山側にあると云います。急登を歩き、小さな谷沿いに少し行くと、水の流れが見えてきました。山の中に小型のウォータースライダーを設置したみたいになっています。

その中に、直径1mほどのくりぬいたような穴が見えました。
小さな穴のようですが、深さは、2m以上はあるそうです。

赤岩砂岩が小さな谷を形作り、長い長い歳月をかけて、不思議な形の穴を作り上げました。穴から流れ出た下方に、底に溜まっていたであろう石がたくさんありました。


珍しい来訪者たちの物音に、傍らにいたナガレタゴカエルは、こそこそと草の中へ移動。
上手に隠れたつもりでも、すっかり姿が見えています。

所々にあった小っちゃな穴は、少しずつ、少しずつ、水と石の力で大きくなっていくのでしょう。
静かな山の中の不思議な地形。
標高540mの小さな谷沿いに、悠久の時が流れてました。


甌穴(おうけつ) 
川底の岩盤などに掘られた円筒形の穴。岩盤のくぼみに入った小石が流れで回転して岩石を削ってできる。かめあな。ポット-ホール。

0 件のコメント:

コメントを投稿