2014年7月21日月曜日

山を歩く 花の白山登山

平成17年から続けてきた「花の白山登山」は、白山の高山植物に詳しい白井伸和さんと一緒に歩く山旅です。2年ぶりの白山は、台風の影響で中止、白山開山の日に延期になりました。
集合場所の別当出合には、山伏のいでたちの一団。碑伝(ひで)と云う板碑を持ち、登山者の安全を祈願しながら頂上を目指すそうです。

予報は余り芳しくなく、いつ合羽に着替える事になるかと思いながら、観光新道を登り始めました。別当坂は、ササユリが満開。登るにつれて、シモツケ、ハクサンオミナエシ、シラタマノキ、アカモノ、ヨツバヒヨドリ、ハクサンタイゲキなどの花が迎えてくれました。

仙人窟(せんにんがくつ)を過ぎたところで昼食後、先発隊が歩き始めた頃から、少し雲行きが怪しくなり始め、後発隊は合羽を着て歩く事になりました。殿が池から上のお花畑に着く頃には、視界も悪くなり、足下の花々を愛でる事も難しい状況。それでも風が収まると霧の中から姿を見せる花々を楽しみ、横殴りの雨の中を室堂目指して登りました。
翌日も朝から雨風で、残念ながらご来光は見ることが出来ませんでした。
開山1300年祭に向けて、改築の始まった白山比咩神社奥宮祈祷殿で、白山開山祭が8時から行われ、全員お参り。お池巡りなどはあきらめて、展望コースをエコーライン経由に変更し下山開始です。雪渓の残る道沿いには、アオノツガザクラやミネズオウ、クロツリバナやチングルマ等が可憐な姿を見せてくれました。


道沿いの植物をゆっくりと観察する事が出来ました。


水平道では、テガタチドリの群落が迎えてくれました。30本以上の花数だったとか。

クモキリソウ ラン科クモキリソウ属

花に詳しいメンバーの方から、ベニバナイチヤクソウやウメガサソウ、クモキリソウを教えてもらいました。まだまだ知らない花の白山の奥深さを感じた山旅は、雨に打たれて、山伏の一行にように修行をしたような二日間でした。




0 件のコメント:

コメントを投稿