2022年8月4日木曜日

真夏の須須神社

久しぶりに須須神社に出かけました。
快適な車内から、外に出るとムッとした暑さです。
しかし、一歩、参道に入ると、両脇には常緑の高木が日光を遮るように聳え立ち、気温が2度以上、下がった感じでした。
拝殿までの道に敷き詰められているのは、笏谷石のようです。
昔の階段には、海辺から運んだ石が利用されています。
拝殿前の狛犬 阿形
足がめちゃくちゃ可愛いです。
拝殿が新築されてから、母と甥と3人でお参りに来た事がありました。
自力で歩けた頃ですから、随分と前の事になりますが、ついこの間のように思い出しました。
駐車場との結界の鳥居に、蝉の抜け殻が・・・
ミンミン蝉かな?
アブラゼミの鳴き声も聞こえましたが、どちらでしょう・・・
狛犬を見上げると・・・お口の中にカタツムリ、口の端に蝉の抜け殻
社叢には
約250種の植物があり、国の特別史跡名勝天然記念物に
指定されているそうです。
この狛犬、子供が鞠をつかんでいます。
台座には、皇紀二千六百年と刻まれています。昭和15年のこと。
政府は1872年(明治5年)、神話に基づき日本建国の年を西暦紀元前660年に当たると定め、これを「皇紀元年」とした。1940年は、建国から2600年の節目の年ということになり、国を挙げて祝賀行事に明け暮れた。』とNHKのアーカイブスに記されていました。

公民館にいた時に、晴れ着を着た女の子や女性が踊りのポーズを取っている写真を見せてもらったことがあります。

盆踊りにすれば、ちょっと違和感がありました。持参した方が写っている自分の母親に訊いたら、皇紀2600年のお祝いの時の写真だとの事でした。
写真の裏に昭和15年と書かれていたので、開戦のお祝いなのかと勘違い。日本が戦争につきすすむ、まさにその年が皇紀2600年でした。
国を挙げて祝賀行事に明け暮れた。の記載通り、能登の小さな漁村でも、晴れやかな行事があったことが伺えます。

狛犬の台座に刻まれた年号から思いはタイムスリップ。
静かな須須神社は、人達の苦しみも悲しみも鎮めるようにありました。

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