能登では珍しい臨済宗の寺、国泰寺派正覚山吉祥寺。
真夏日の飯田の町から田園地帯を抜け、山中に入り20分。細くなった上り坂の途中に、寺に上がる石段がありました。休憩中の大工さん達に尋ねて、少し先の境内への入口に車を駐めました。
広い庫裏内から続く寺に入ると、右手に枯山水の庭が目に入りました。
こんな山の中に、こんな庭が・・・驚きです。
暫く友人と庭を眺めました。
暑い日にもかかわらず、木立を抜ける風が涼やかです。
本堂横の廊下には、珠洲焼きの作品が並べられていて、女性らしい柔らかい形と珠洲焼きらしからぬ斬新な模様が印象的。今日の記念に二人して1つずつ求めました。
住職が入れてくださった水出しのお茶をいただき、禅の事、常ならぬ人の世のこと、心の有り様等々から奥能登や珠洲市の現状と課題、果てはインド、聖なる川、ガンジス川の話
1時間半もいろんな話を楽しみました。
銀水引と秋海棠の花と数々の紅葉の木々が美しい庭を見ながら、非日常の時間を感じた夏の1日でした。
臨済宗栄西と云えば、京都栂尾高山寺で見た茶園を思い出します。
明恵上人の「阿留辺幾夜宇我」の石碑と参道横の茶園・・・宋から栄西が持ち帰ったお茶が種継ぎされていたのかもしれません。
0 件のコメント:
コメントを投稿